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人に見せるものでもないと思ってつけているメモ。日記とブログの間

響く音はただ Last Step

1月26日(木)

 休暇。朝プールで泳ぐ。20分くらいで混み始めたので上がる。スタバでコーヒーとチョコドーナツを食べた。

 荷造りして家を出て、新幹線に乗る。山下達郎のコンサートを中野サンプラザで観る。当初、2022年8月の開催予定だったのが、出演者のコロナ感染のため延期になっていた。待ちに待った今日だった。職場に無理を言って休みをとってしまい申し訳なかったが、期待通りの内容で、あっという間の3時間、来られてよかった。40年以上の間ホームとして使用しているサンプラザでの公演は、建て替えが決まっているため「これで最後かも」と話していて、力が入るのか、終盤では話し声が枯れていた。曰く、サンプラザは拍手が遠くて音は冷たく聞こえるから好きではないらしいが、43年間の「血と汗と涙を吸っている」「今日はめずらしく感傷的になった」と強い思い入れがある様子だった。結構、聴きたかった曲をやってくれた。今日は特別に聞こえた歌があった。

あなたの胸に包まれながら

このまま居たいよ ずっと

二度と巡り逢えないかも

響く音はただ Last Step

あなたの手から離れるたびに

悲しみだけ 増すばかり

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 音楽の生演奏は、同じ曲、同じ演奏でも、状況によって、歌手と聴衆の共有するものが変わるところがいい。歌詞が、恋の別れの歌から別の文脈を持ったように聞こえた。

 商店街の寿司屋でビールを飲んでからホテルへ帰った。部屋が乾燥していて寝苦しかった。

キーホルダーをつける心の余裕

家の鍵に山の上ホテルのキーホルダーをつけました。

2年前に泊まった時に購入。

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読みました:『いやはや熱海くん』『四十九日のお終いに』田沼朝

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感情の描写がていねいで淡々としていて心地良い。それから、恋愛にならなくても人間関係が続くのがいい。

(ネタバレがあります)例えば、熱海くんのまっすぐな告白に同性の先輩が応えられなくても、誠意をもって断り、その後も変わらず交流が続く。熱海くんはまた別の男の子に、恋愛なのか友達になりたいか、判然としない好意を抱く。他に、「見てるだけでいい」と思っていた花屋のアルバイト店員に勇気を出して話しかけたり、とか(その後すぐに就職していなくなってしまう)

 

*

自分にとって、男女の恋愛の話がどうしてもしっくりこない。友情の話なら、読める。でも、男女の友情みたいな、恋愛を匂わす話には興味がない。恥ずかしながら、いい歳なのにまともな恋愛経験が少ない。恋愛をして誰かと二人組でいなければ一人前ではないみたいな圧を、感じてしまう。

生きるには、人とのつながりが必要。恋愛がよくわからないので、それ以外の友達や職場での関係で繋がって生きている。恋愛よりも友情は下なのだろうか。だとしたら、友情関係で生きることって、誰かにとって二の次で、ひょっとしたら悲しいことなのか。…考え込んでしまう。

微熱が続いた夜

 全社的なイベント運営に駆り出されて休日出勤の日。知らない部署の人たちの中に混ざって動かなくてはいけない。幸いにも前の部署で一緒だったAさんがいて、助けられた。Aさんは穏やかでおっとりした印象なのに、てきぱきと動く。今日も同じ動きをする時や、自分の担当分のカウント数が合わない時に助けてもらった。

 昼に一括注文してもらった弁当をいただいてから強烈に胃もたれして、だんだん体がだるくなってきた。Aさんに「お弁当召し上がりましたか?すごい胃もたれして‥」と話しかけた。Aさんはお昼持参だった。その後もどんどん倦怠感が増して、立っているのも辛い。

 風呂にも入れずに寝る。夜中に目覚めると38度の発熱で、頭と体が少し痛い。寝て起きてを繰り返していたら、twitterで5分前に高橋幸宏の訃報が発表されたのを見た。悪い夢のように感じた。それから3日、微熱が続く。

open.spotify.com

本とラジオと水泳の日々

1月7日(土)

二度寝して10時頃に目覚める。久々に働いたのとジムに行ったので体が痛い。永井宏『サンライト』を読み終えた。

夕方本屋に行く。もうすぐこの店は無くなってしてしまうので、この空間を味わっておかなければという焦りがある。本が買えればどこでもいいというわけではないことを痛感する。この本屋で、ネットや電子書籍では見つけられなかった多くの本と出会うことができた。後悔のないよう、閉店までに気になるものは買っておきたい。お金と本棚の空きのことはとりあえず気にしない。

スナックラジオを聴く。公開収録の回。配信映像で見た時は反応が薄くてしーんとした雰囲気でやばい空気だなと感じたが、ラジオだと客席の反応がよく聞こえるので楽しかった。

radiko.jp

プールで50分くらい泳ぎ、スタバで本を読む。夜は「俺達には土曜日しかない」を聴く。

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1月8日(日)

部屋の日差しが気持ちいい。新潮2月号に掲載の千葉雅也の新作を読んだ。もう一度読む。

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車は実家にあるが、できればアパートの近くに置きたい。アパートの敷地にある駐車場は1万7000円もするので諦めた。近所を散策しながら月極駐車場を探す。

プールで45分泳ぐ。帰りにラジオからスラムダンクの「君が好きだと叫びたい」が流れている。大学時代の苦しかった時期を思い出したけど、もう立ち直っていることにも気づく。好きだった人がアパートに転がり込んできて、アニマックスの再放送で「スラムダンク」を一緒に見ていた日々。

 

初夢かと思った

1月4日(水)

栄の中古レコード屋に行ってみる。小沢健二の8cmシングル、顔が好きすぎて買ってしまった。

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中途半端な時間帯で、安い鰻屋が空いていたので早めの夕飯を済ませる。ひつまぶしが千円ちょっと。

夜ジムに行く。ロッカールームにて、きれいに整った薄顔のひとが近くにいて、ものすごく巨根なのに特に隠すそぶりもなく、ゆっくりと濡れた体を拭いているのが優雅で、初夢かと思った。老人たちで混み合うロッカーのなかで一際目立つ。

本屋で永井宏の本を買う。明日から仕事。

 

1月5日(木)

仕事始め。年単位での支払い手続きをしているものが始まる。その第一弾があった。細かい予算の分担率を計算して報告したりする。異動して初めてやることで、尚且つ一番重要っぽいので若干緊張感をもつ。他部署にデータを送って、定時で上がる。

プールで40分くらい泳ぐ。帰宅して蓮見さんのラジオを聴く。

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一人で2時間喋るの良かった。

JFNで二人でやってるレギュラー番組は面白いけど相槌が微妙にズレてて気になる。とは言いつつ、昨日のは面白かった。ダウ90000メンバーを急遽呼び出して収録時間内に駆けつけてくれる人の順位を予想する「ダウダービー」。みんないい人たちだと思う。

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1月6日(金)

正月に解凍したイクラを食べた。山下達郎のアナログ盤再発のニュース。グレイテスト・ヒッツは持っているのでそれを除いて、買うなら3万くらいかと悩む。買う意味あるんだろうか。でも欲しい。たぶん買う。

非常勤の人の担当業務だけど係として今日までに判断が必要なことがあった。こういう時、いつも係長は関係ない昔のエピソードを喋って本筋を見失い、判断が遅れることが多い。なので今日は、こういうふうに進めていいか判断してください、と具体的に上司に聞いた。はい、はい、としか言ってくれなくて不安になった。

いろいろあったけれどもその年が終わってくれるっていうことに心底ほっとする

12月31日(土)
 いつもの本屋と喫茶店へ。ひらやすみ4巻を買おうと思ったら売り切れていた。今年最後の珈琲を飲んで、豆を買った。店主から「良いお年を」と言われた。今年はほぼ毎週ここに通っていた。
 テレビをみて鳥たちとだらだら過ごす。昔読んだ津村記久子の小説に

とにかく、いろいろあったけれどもその年が終わってくれるっていうことに心底ほっとする

という文章があって、気に入っている。12月は、色々と忙しいこともあるけど、終わりの気配が常にあるのが良い。年が明けると、また0から一年を積み上げなくてはいけないのかと落ち込む。こうしてだらだらしている時間も、年が明けたら懐かしく思い出すはず。

 

1月1日(日)
 元旦。晴れていて、昨日より暖かい。会社の後輩から新年の挨拶がラインで来て嬉しい。特にやることがないので、自転車でうろうろする。らくだ書店で本を買って、ラジオデイズレコードを覗く。栄方面まで出たけど、がらがらだった。夜は実家で親戚の集まりに参加。

 

1月2日(月)

 昨年買った佐野元春「Visitors」LP盤を聴く。『名盤ドキュメント 佐野元春“ヴィジターズ”〜NYからの衝撃作 30年目の告白〜』という数年前の映像も見る。

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 夜イオンに行った。営業時間が短いのを知らなくて早々に追い出された。

年末年始に読んだ本2022-2023

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順不同

  • 『猫恋人』『猫恋人:キミにまたたび あのコに小判』『ポッケの旅支度』イシデ電

いつも行く本屋にずっと置いてあった。ようやく手に取る。連作もので、こんなにたくさんの人を豊かに描けるのすごいと思う。話も例えば猫アレルギーが恋愛を妨げたりするやつとかがよかった。『ポッケの旅支度』はコミックエッセイで、これもいい。

いい男しか出てこない。いい男たちが悶々と片想いする漫画。

  • 『センチメンタル無反応:真造圭伍短編集』『ひらやすみ 4』真造圭伍

短編集に入ってる「悪性リンパ腫で入院した時のこと」は病気になって「ひらやすみ」の1話を書いたところで終わる。うちの本棚がいっぱいになってから『ひらやすみ』を買うのをやめていたけど、やっぱり気になって続きを読んだ。

  • 『書籍修繕という仕事』ジェヨン著、牧野美加訳

お金のことは書いてないが、book conservatorという専門家がいて、書籍修繕が仕事になることが素晴らしいと思った。公共図書館で働いていたときは、応急処置的にとりあえず読める状態に急ぎで拵えていたので。

深く理解したいと思った。

日記をつけるにあたり。

 

一年通してあまり読めなかった。特に小説を読むのが辛い。明らかに集中力は低下している。