キーホルダーをつける心の余裕
家の鍵に山の上ホテルのキーホルダーをつけました。
2年前に泊まった時に購入。
読みました:『いやはや熱海くん』『四十九日のお終いに』田沼朝
感情の描写がていねいで淡々としていて心地良い。それから、恋愛にならなくても人間関係が続くのがいい。
(ネタバレがあります)例えば、熱海くんのまっすぐな告白に同性の先輩が応えられなくても、誠意をもって断り、その後も変わらず交流が続く。熱海くんはまた別の男の子に、恋愛なのか友達になりたいか、判然としない好意を抱く。他に、「見てるだけでいい」と思っていた花屋のアルバイト店員に勇気を出して話しかけたり、とか(その後すぐに就職していなくなってしまう)
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自分にとって、男女の恋愛の話がどうしてもしっくりこない。友情の話なら、読める。でも、男女の友情みたいな、恋愛を匂わす話には興味がない。恥ずかしながら、いい歳なのにまともな恋愛経験が少ない。恋愛をして誰かと二人組でいなければ一人前ではないみたいな圧を、感じてしまう。
生きるには、人とのつながりが必要。恋愛がよくわからないので、それ以外の友達や職場での関係で繋がって生きている。恋愛よりも友情は下なのだろうか。だとしたら、友情関係で生きることって、誰かにとって二の次で、ひょっとしたら悲しいことなのか。…考え込んでしまう。