neutrality

人に見せるものでもないと思ってつけているメモ。日記とブログの間

迷って行かない

テレワークの日。朝プールへ行こうか迷って行かない。休憩時間に近所までケーキを注文に行く。5分くらいこちらの要望を聞き取ってくれて、あとはお任せで作ってもらえるらしい。すごく楽しみになってきた。料理を作って振る舞うのって、とても創造的なことだと思う。生産性と創造性を、結構最近まで勘違いしていたような気がする。仕事に戻り、締め切りが近い社内調査の刈り取りと回答の擦り合わせ。退勤時間を少し超えて、メールを返信して切り上げる。えびすやでかつ丼とビールでやりたいが、迷って行かない。家で人参とツナをごま油で炒めて塩をふったのを食べた。ジムへ行って筋トレする。プールに入ろうと思ったが、迷ってやめた。

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テレワークの日のインコ

パーパー

4月が終わる。長かった。

 

よその部署からもらった会議資料のパスワード付きリンクを上司に転送したら、ダウンロードして社内の共有フォルダに置かれていた。「一応パス付きでもらったものだから、パーパーにして置いとくのは良くないかもしれません」と指摘しようかと迷った。開けっ放しという意味の「パーパー」という表現を自分はよく使う。結構好きかもしれない。調べたら、これは方言らしい。方言を方言とわかって使うのはあまり得意ではないけど、なんか語感がいいので「パーパー」は気に入っている。これからも使う。

 

人に任せておいてはダメだなと思ったので、仕事の割り振りを変えて、自分で持つものを増やした。マニュアルを見ながら初めてやることもあった。自分から見ると随分杜撰にやっているように見えるものもあり、勝手に仕事を奪っておきながら、イライラしながら手を動かした。でも暇よりは良い。仕事があるのはありがたいことだった。

 

3ヶ月ぶりに友人と会った。久しぶりの場所で再会した時、会えた嬉しさと場所の懐かしさとで感情が狂ってしまい、自分で喋りながら吹き出してしゃがみ込んで喋れなくなってしまった。そこからずっと「うれション」状態で、早口で喋りすぎだったと反省した。

酔っ払ってうろ覚えだけど、学生時代からの友人とどんどん疎遠になり、社会人の友達作りが難しいという話になった。職場は仕事をする場所で、飲みに行きたがるのやめようかなとも思った。

 

美容院へ。着ていく服に迷い、5年くらいやってもらっている美容師さんと被りそうな服だなと思って行く。被らなかったけど、第一声で、上下全く同じの持ってると言われた。ユニクロ。ガッツリいってもらった刈り上げを自分の手で触ってじょりじょりしてみる。気分を良くして帰る。

巨大なそわそわ

そわそわしている。漠然とした不安で、今年の春は一段と胸が苦しい。

4月から部署も仕事内容も変わらないのに、ほとんど意味のない肩書がついた。プレッシャーを感じようにも何も変化がないのに、変化として細かなストレスを感じていた。それよりも、仕事でかかわってきた身近な人たちが何人も出向・転勤していった春だった。会社として外へ出ることにステップアップのニュアンスを持たせてすぎているような気がする。栄転という会社内の価値観に丸め込まれそうになるのが苦手で気にしていないつもりだった。今年の春はあまりに多くのお世話になった人たちが出て行ってしまったから、自分にしてはめずらしく会社の中での「キャリア」みたいなことで悩んだ。軽微な昇進でくすぶっているところに「おめでとう」の連絡をくれた転勤中の後輩が、そこからさらに親会社的なところへ出向していたのをあとから知った。なんとなく座席表を眺めていて後輩の名前がないことに気づいて、連絡したら発覚。解禁のタイミングがよく分からずにいたらしい。連絡とってたのになんで言ってくれなかったの!ともあれ、すごいじゃん。「伝えちゃうとお別れみたいになるのもさみしくて...」と可愛いすぎることも言ってくれた。すごいね頑張ってねというのと、寂しいので今度からはちゃんと教えてと伝えた。後輩を見習って、自分ももう少し頑張ってみようと思った。

一年くらい、仕事に意味や価値を見出せずに過ごしてきた。もっと手を動かしたほうがいい。没頭したい。暇だから余計なことを考えはじめる。

そわそわしたまま土日を過ごして出勤し、前部署の仲良しの人と話して「そわそわしています」と口に出したら落ち着いてきた。昇進したから? とからかわれながら、巨大なそわそわが軽くなってきていた。

がんばろうと思いなおして早々、年単位で欲しいデータを、相手にうまく伝えられずに年度単位で用意させてしまった。

細かいミスをした時は、きちんと謝ってやり直せばいい。仕事の知識は少ないけど、人と人との中での働き方を知っている。

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安定と変化の間

  • 人がつくった区切りではあるけど、年度末は変化の時期。職場でお世話になった人が何人か転勤になったり、ジムのアルバイトの人がいなくなったり。どちらかというと変化の少ない安定を好む性格だと自負しているけど、周りの変化は寂しいし、もう何年も変化のない自分と比較して焦りを感じる。卑屈になるつもりはない。会社内での配置換えや給料の変わらない昇任とは違う、旅立っていく人からは眩しさを感じる。
  • プールががらがらの時間帯を見つけたので狙って毎週泳いでいる。もう3か月くらい続けている。たぶん曜日固定のシフトのようで、監視員の人も毎週同じ。暖かくなってくると、混み始めるかもしれない。プールはいい。音がこもる大人になってよかったことは、いつでもプール付きジムの会員になれたこと。
  • 片桐はいりさんのイベントに参加した。「もぎりさん」というショートムービーの上映会で、入場時、はいりさんがチケットをもぎってくださる。上映後のトークショーが面白かった。映画愛というより、映画館という場所への熱が伝わる話だった。
  • テレビをつけていたら、小倉昭和館のドキュメントが始まった。2022年の旦過市場の火災で焼失、再建を始めようと決めるまでの内容。経営が苦しくともコロナを乗り切りつつあった矢先でのこと。最近、単館系の映画館や町の本屋さんなど、地域から愛される店が経営不振で閉める話が本当に多いので、たくさんの惜しむ声におされての復活にはたいへん興味があり、希望を感じる。心ばかり寄付したい。
  • 好きなラジオにリクエストを送ったら採用された。初めての経験で新鮮な緊張感を味わった。

雑務

2月12日(日)

昨日に続いて気温15度。イオンの写真屋でフィルムを現像に出して、待ち時間中にイオンの中で買い物をする。消耗品が高い。サンマルクカフェがなくなっているのを確認。写真屋で受け取る。

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毎週通っている喫茶店に夕飯で行くと、今日はサンドイッチが出せませんので、と帰されてしまう。

まだ明るいうちに、家で、パスタにレトルトカレーをかけて食べる。

とり on Twitter: "日曜のこの時間に近所のバスケ少年二人が道路でダムダムする音をずっと聞いていたい。なんか郷愁を感じる。" / Twitter

日曜の夕方。

 

2月13日(月)

黙々と手を動かす仕事がもらえたので、作業に没頭できて嬉しい。向かいで同じことをしている同僚と言葉も交わさずに作業する。たまに黙って様子を伺う。

 

2月14日(火)

昼、会社の敷地を散歩してたら別部署で面識のある後輩とすれ違ったような気がする。風が強くて寒すぎたためフードを被って前がよく見えなかった。彼は、今の同僚(後輩)の同期で、同僚に繋いで欲しいと頼んで三人でご飯を食べに行ったことがある。こっちは楽しかったけど、盛り上がらなかったかもしれない。誰でもいいというわけではないが、こっちも後輩という存在に幻想を抱いているのかもしれない。もう一度行きたい、でもなかなか誘いづらい。道でばったり会って話せれば、その流れで誘えるかもしれない。仕事とプライベートの間を、先輩(ただの年上?)という立ち位置で探る。

 

2月15日(水)

好きを仕事にした人と、仕事するうちに好きになった人とは雰囲気が違う。好きを仕事にした人が働くうちに改めて仕事を好きになることもある(たぶん)。今、好きを仕事にで就職してから数年経ち、熱意がなくなってきた状態。

上司の仕事の指示が曖昧で、何をすればいいのか分からない。話が長くて愚痴っぽくて、仕事の相談をしてても気がつくと愚痴か身の上話にすり替わっている。話を中断させて指示内容を確認し、切り上げるタイミングを伺う。ぴりぴりしないように気を付けている。たぶん上司は仕事・職場が好き。

年度末なので人もものも動く。黙って体を動かす労働があった。

好き、誇りなど考えず、今は黙々と労働したい。キリンジの「雑務」くらい軽やかに。その繰り返しを仕事にしたい。

仕事(労働、作業、雑務とここでは同義)のことを考えるとき、小沢健二の「薫る(労働と学業)」と「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」の歌詞を思い浮かぶ。

君が君の仕事をする時 偉大な宇宙が薫る

下北沢珉亭 ご飯が炊かれ麺が茹でられる延々

小沢健二という人の頭の中を想像する。

町の本屋

 住んでいる町の小さい本屋が廃業した。毎週仕事が休みの日に通っていたけど、その予告を聞いてからお店に通う頻度が増えた。棚をみるたびに気になる本との新たな出会いがあって、ここで本を選ぶ時間が好きだった。予定外の本も気になってついつい買い過ぎてしまうことも多かったし、無目的に立ち寄って本棚を見ているだけで豊かな気分になれた。ネット通販では得られない満足感があった。

 閉店の日が近づくごとにだんだん本がなくなってきて、客も増えて混雑する。ごっそりと抜けた本棚をおすすめ本の平置きで埋めていて、それもどんどん客が買っていく。

 最後の日は見たことがないくらい混雑していて、行きたい本棚にたどり着けないくらいだった。落ち着いてゆっくりと本を選べるのが好きだったけど、多くの人から愛されていたということだし、本屋にとっては良いことだと思う。最後まで店主は棚をさわっていて、本を選ぶことができた。

 本屋で棚を見ながら思いがけない本と出会うような体験、それを上回る満足感は、電子書籍やネット記事ではまだ得られていない気がする。実店舗で大型書店という生き残り方もあるけど、品揃えが豊富なかわりにノイズが多い店もある。信頼できる町の本屋の存在は得難いものなので、これからどうすればいいのか困っている。

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半裸でメールを眺める朝

1月27日(金)

 昨日のコンサートの余韻に浸っている。相手方、上司、関係部署からメールやチャットが来ているのを見てしまう。その情報だけでは状況が把握できない。朝のホテルで半裸でだらしなく、どうすることもできない仕事の連絡を眺めるという無意味な時間を過ごしてしまう。半裸のまま、自分だけに来てるチャットの連絡を上司に伝えて、服を着る。仕事のことは忘れる。

 早稲田大学の国際文学館(村上春樹ライブラリー)を見に行く。

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本自体は珍しいものがあるわけではなさそうだけど、並べ方が面白かった。「村上さんの書斎」という部屋に入れなかったのが残念だった。演劇博物館にも入る。数日前までは村上春樹の企画展をやっていたらしい。図書室で高校演劇のことを調べる。数年前に地元の高校が上演したのが評判だった記憶を手掛かりにうろ覚えのタイトルを探したが、何も分からず出る。お昼時で、人通りが多いキャンパスを歩く。昔朝井リョウが、早稲田は性欲が煙になって見える街だ、みたいなことを言っていた。そのイメージを勝手に持っていた。でも一見チャラチャラした人はそんなにいない気がする。それが今時なんだろうか。つるんとしたきれいな顔のかっこいい男の子は何人かいた。あと人混みを歩いて、若い人たちは白いマスクが多くて、色付きのはおじさん・おばさんが多いという仮説を立てた。

 荻窪へ移動して本屋Titleへ。1時間くらい見て本を買い、店内の喫茶店で休憩する。本を選ぶと気持ちと体温が上がるのでアイスオレを頼んだけど、三口目からは寒くなった。今週すごい寒い。

 さらに移動する。杉並区役所でやっている「ひらやすみ原画展」を見にいった。すべてアナログで書かれていて見ごたえがある。さっき歩いてきた商店街も、漫画で見た景色だったので興奮した。

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展示とは話が変わるが、旅行先では観光地に行くよりも、スーパーや役所に行き現地の生活者に紛れるのが楽しい。再び商店街で、銀だこでビールを飲んでからホテルへ戻る。

 ベルトを外してズボンを脱ぎ、シャツも脱ぐ。楽な恰好で寝転がると、たくさん歩いた足の感じがする。暇なので顔が浮かんだ二人に連絡してみる。「村上春樹ライブラリよかったです」と写真を送った職場の人とは来週お昼ご飯を食べることになり、昨日のコンサートのセットリストを送りつけた友人とは、急遽今夜会えることになった。10年来の友人で、はしゃいで喋りすぎたかも。よく食べてよく喋って大きな声で笑った。生きてることを実感した夜だった。